32 いちばん高い値段の絵
ミレーとルソー
ミレーとルソーは,19世紀のフランスの画家で,農村風景や農民をテーマに多くの作品を残した。
ジャン・フランソワ・ミレー(1814-1875)
フランスのノルマンディー地方の農家の長男として生まれ,19歳から絵画の修業を始める。1837年に奨学金を得てパリに行き,神話画,風俗画,肖像画などを描く。
1849年,バルビゾン村に移り住んで農民画を中心に描き,ゴッホをはじめとする印象派などに大きな影響を及ぼした。代表作は「種まく人」「落穂拾い」「晩鐘」など。
〈写真提供/ゲッティイメージズ〉
テオドール・ルソー(1812-1867)
パリの商人の家に生まれる。早くから自然を描くことに関心が深く,19歳のとき,サロンで初入選。その後,不遇の時代を過ごし,1846年にバルビゾン村に移り住み,自然の風景を描く。この地に滞在し,絵を描く画家は,バルビゾン派と呼ばれ,ルソーはその中心人物とされる。
〈写真提供/アフロ〉