美術史ワード
シミュレーショニズム
1980年代からニューヨークで発生し,90年代にかけて広まった美術動向。高度資本主義社会において,オリジナルとコピーの差異が消失し,むしろオリジナルよりも複製されるコピーの方により強い現実感がある,という考え方を受けて誕生した。既存の映像や有名な絵画作品,日常的な記号のイメージを流用して作品化する。代表作家に,映画のように見える一場面を自ら演じて撮影したシンディ・シャーマン,新品の電気掃除機をガラスに収めて展示したジェフ・クーンズなどがいる。
【関連する主な作家】
シンディ・シャーマン(アメリカ)
ジェフ・クーンズ(アメリカ)
森村泰昌(日本)