美術史ワード
象徴主義
本来は視覚的にとらえることのできない,超自然的な世界,内面,観念,雰囲気などをイメージによって伝達しようとする芸術運動。サンボリスムともいう。日常をあるがままにあらわそうとするレアリスムや自然主義の反動として,19世紀後半に誕生し,文学,美術,音楽,演劇などの幅広い分野で流行した。輪郭線と単純化した平面による描写で神秘的表現を獲得しようとしたゴーギャンや,神話や宗教を題材にして象徴的・暗示的に物語性のある絵画を描いたギュスターヴ・モロー,また,ナビ派のモーリス・ドニらはゴーギャンや象徴派から大きな影響を受けた。
【関連する主な作家】
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ(フランス)
ギュスターヴ・モロー(フランス)
オディロン・ルドン(フランス)
ポール・ゴーギャン(フランス)
モーリス・ドニ(フランス)