美術史ワード

ポップアート

 1950年代の終わりにイギリスで誕生した芸術様式。新聞,漫画,現代生活用品,テレビなどのモチーフを用い,大衆の消費文化そのものを表現した。アメリカでは1950年代を席捲した抽象表現主義に対する反発として,画商やコレクターたちに熱狂的に迎えられた。既存の美術への反抗という点ではダダにも通じるものがあり,ラウシェンバーグ,ジョーンズらポップアートの先駆けとなった作家はネオダダともよばれる。1960年代,ポップアートの作家の中から,制作の中で偶然生み出される表現を追究するものが現れ,それが現代のパフォーマンスアートにつながった。


【関連する主な作家】
リチャード・ハミルトン(イギリス)
ロイ・リキテンスタイン(アメリカ)
ロバート・ラウシェンバーグ(アメリカ)
アンディ・ウォーホル(アメリカ)
クレス・オルデンバーグ(スウェーデン,アメリカ)
ジャスパー・ジョーンズ(アメリカ)

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