美術史ワード
ルネサンス
ルネサンスは「再生」を意味するイタリア語に由来する言葉である。ルネサンスが目指したのは,ギリシャ・ローマ文化の復興と人間性の回復であり,美術においてはより写実的な宗教画や肖像画が描かれるようになった。そのはじまりは14世紀,王族ではなく商人が力を持つようになり,経済が復活した時代である。哲学や法学,数学などさまざまな学問も隆盛を極めたことで,遠近法の発見や油絵の具の開発が進み,美術も大きな進歩を遂げた。
15世紀末から16世紀初頭にかけての盛期ルネサンスには,「万能の人」として知られるレオナルド,ミケランジェロ,ラファエロらが,パトロンの庇護のもと活躍した。この時代は以後数百年間にわたり西洋美術の完成期と見なされ,模範とされた。
【関連する主な作家】
ドナテッロ(イタリア)
サンドロ・ボッティチェリ(イタリア)
ドメニコ・ギルランダイオ(イタリア)
レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリア)
ミケランジェロ・ブオナローティ(イタリア)
ラファエロ・サンツィオ(イタリア)