ナチスのユダヤ人へのはく害
1933年から1945年にドイツを支配した、アドルフ・ヒトラーが率いるナチスは、ユダヤ人に対して、激しい差別を行った。ユダヤ人は、全ての職業から追放され、生活手段や財産をうばわれ、苦しい生活をしいられた。ユダヤ人の教会や商店、住宅がおそわれる事件も起こった。
第二次世界大戦が始まると、女性や子どももふくむたくさんのユダヤ人が、ナチスが各地に設けた収容所に送られ、ガス室などで殺害された。そのぎせい者は、600万人に上るといわれている。
はく害されるユダヤ人の人々(1943年)
〈写真/AP/アフロ〉
強制収容所
多くのユダヤ人などが殺された、強制収容所の一つ、「アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所」は、人類のあやまちを示す「負の世界遺産」として、世界文化遺産に登録されている。
アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所
〈写真/アフロ〉
アンネ・フランク
ユダヤ系ドイツ人の少女 アンネ・フランクも、家族と共に、はく害を受け、長い間、かくれ家生活を送った。アンネは、1944年に強制収容所に入れられ、15さいで収容所で病死した。アンネが、かくれ家生活の中でつづった日記は、戦後『アンネの日記』として出版され、これまでに世界中で読まれている。
アンネ・フランク
〈写真/Anne Frank Fonds Basel/ゲッティ・イメージズ〉