23 マザー = テレサ

ノーベル平和賞について

ノーベル平和賞

 ノーベル賞は、物理、化学、生理学、医学、文学、そして平和の5つの分野で、その1年間に人類のために力をつくしたひとびとにあたえられる。
 ノーベル平和賞は、マザー=テレサの他にも、次のような人たちが受賞している。

ネルソン・マンデラ(1993年受賞)

アフリカ民族会議の集会でのマンデラ(1994年)

 南アフリカでは、長い間、白人と非白人を分け、非白人を差別するアパルトヘイト(人種かくり)せいさくが行われていた。マンデラは、わかくして、アパルトヘイトに反対する運動に参加し、27年もの間、けい所に入れられた。1990年にしゃくほうされると、マンデラは、アフリカ民族会議の議長にしゅうにんし、アパルトヘイトをなくすために力をつくした。1994年、南アフリカで初めて、全ての人種が参加できる選挙が行われ、マンデラは大統領に選ばれた。

〈写真/読売新聞/アフロ〉

マララ・ユスフザイ(2014年受賞)

国連「教育サミット」に参加するマララさん(2015年)

 マララさんは、1997年、パキスタンに生まれた。当時、マララさんの住むいきは、かたよった考えをもつ組織が支配していた。かれらは、女子への教育をみとめず、学校をこわしたり、暴力をふるったりしていた。マララさんは、11さいのとき、ブログで「女子にも教育を」という意見を発信し、国内外で注目を集めた。しかし、15さいのとき、スクールバスの中で、それを快く思わない組織に、じゅうでうたれてしまう。一命を取り留めたマララさんは、その後も、平和や教育の大切さをうったえ続け、17さいでノーベル平和賞を受賞した。

〈写真/ロイター/アフロ〉