ポップアート
第二次世界大戦後のイギリスに始まり、その後アメリカを中心に広がった美術運動。雑誌や漫画、広告、テレビなどのマスメディアが生み出す大衆文化や、工業化社会がもたらす電化製品や日用品のイメージを、テーマにしたりモチーフに用いたりして作品に表したことが特徴。特にアメリカでは、当時支配的だった抽象表現主義に対する反発として、画商やコレクターたちに熱狂的に受け入れられた。
ポップアートの先駆けとなる写真のコラージュ作品を制作したイギリスのリチャード・ハミルトンや、漫画の1場面をそのまま拡大して描いたロイ・リキテンスタイン、映画スターのブロマイドなどをシルクスクリーン版画で表したアンディ・ウォーホルらが代表的な作家。