和菓子は、季節ごとの風景や日常生活の一コマなどを取り入れながら、生み出されてきた。次の写真の和菓子は、どのような風物を表現したものだろう。想像してみよう。
それぞれの和菓子には、次のような名前がつけられている。
日本では、花といえば桜を指すことが多い。桜は、詩歌などにも多く取り上げられている。
太神楽椿は、椿の品種の一つ。10~4月頃に花を咲かせる。
明月とは、清く澄んだ満月のこと。秋の季語でもある。
5月中旬~7月中旬頃になると、夜に、光りながら飛ぶホタルを見たり、採ったりする、「蛍狩り」が行われる。蛍は、夏の季語でもある。
凩とは、晩秋から初冬に吹く強い風のこと。冬の季語でもある。
追羽根とは、二人以上で一つの羽根を打ち合う遊び(羽根つき)のこと。
燕子花は、日本各地の水辺などに生え、5~6月頃に花を咲かせる。
檜扇とは、檜の板を重ねて作った扇のこと。初めは儀式の際の持ち物だったものが、宮中の女性が手にするようになり、いろどり華やかなものになっていった。