15 我が町の消防団

祇園祭について知ろう

おんまつり

おんまつりは、7月1日から31日までの1か月にわたって、さまざまなもよおしが行われる京都のさか神社の祭礼である。

平安時代、全国に流行したえきびょうふうめるために、66本(当時の国の数が66だった)のほこを立て、さいやくを取り除くことをいのったことから始まったといわれている。

国宝に指定されている「うえすぎぼんらくちゅうらくがいびょう」にも、当時(16世紀)のおんまつりの様子がえがかれている。

洛中洛外図屏風
うえすぎぼんらくちゅうらくがいびょう」(全体)
桃山ももやま時代を代表する絵師狩野かのうえいとくの作品。京都の建物や景色、行事、人々の生活の様子がびょうしゃされている。
洛中洛外図屏風屏風右隻
うえすぎぼんらくちゅうらくがいびょう」(おんまつりえがかれた部分の拡大)
大きな長刀なぎなたを付けた長刀なぎなたほこなど、さまざまなほこ巡行じゅんこうしている。

やまほこじゅんこう

おんまつりの中で中心となるのが山鉾やまほこじゅんこうである。7月17日と24日に行われ、17日をさきまつり、24日をあとまつりとよぶ。引き回すやまほこは、重量12トン・高さ25メートルにもおよそうれいなもので、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。

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2015年(平成27年)のやまほこじゅんこうの様子。

〈資料提供:「上杉本洛中洛外図屏風」2点/米沢市(上杉博物館)、写真:山鉾巡行/毎日新聞社/アフロ〉