西洋美術史年表

美術史用語

新古典主義

18世紀半ばから19世紀初めにかけて、フランスを中心にヨーロッパ各地に広がった美術様式。それまでの華やかなロココ美術への反発を一つのきっかけとして、古代ギリシャ・ローマ時代の美術を理想とした簡潔かつ明快な美しさが追及された。18世紀に南イタリアのポンペイ遺跡などが発掘されたことで、古代ギリシャ・ローマの美術研究が盛んに行われていたことも背景にある。

「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン」など、フランス革命後の英雄ナポレオンの勇ましい姿を数多く描いたジャック・ルイ・ダヴィッドや、精密なデッサンと計算された構図で、歴史や神話、宗教を題材とした絵、そして気品のある婦人像などを描いたドミニク・アングルらが代表的な作家。

【関連する主な作家】
ジャック・ルイ・ダヴィッド(フランス)
ドミニク・アングル(フランス)
アントニオ・カノーヴァ(イタリア)

【関連する美術史用語】
ロココ