バウハウス
1919年に、建築家ヴァルター・グロピウスがドイツのヴァイマールに創設した総合芸術学校。産業と芸術の統合を目指し、より大衆の暮らしに沿ったモダンで機能的なデザインを追究した。バウハウスにはクレーやカンディンスキー、ヨハネス・イッテンなど、各分野の著名な芸術家が講師として招かれ教鞭をとった。その取り組みの中で、配色理論やタイポグラフィなどの合理的で美しいデザインが生み出され、現代のデザインの基礎となった。学校そのものは1933年にナチス政権によって閉鎖に追い込まれたものの、アメリカなどに亡命した教師や卒業生によって、デザイン、建築を総合的に把握しようとする教育理念は、今日まで連綿と受け継がれている。