美術史ワード
新古典主義
18世紀後半から19世紀前半にかけて,フランスを中心に展開された芸術様式。享楽主義的なロココ様式への反動から,調和と均衡,端正な形式美を重んじた。新古典主義では,古代ギリシャ・ローマの美術が規範として掲げられたが,そのきっかけは18世紀にローマで考古学的発見が相次いだことや,古代都市ポンペイが発掘されたことなどであった。掘り出された古代の美術品の数々が新古典主義に影響を与えたのである。代表的な作品に,ダヴィッドの「アルプスを越えるナポレオン」やアングルの「グランド・オダリスク」などがある。
【関連する主な作家】
ジャック・ルイ・ダヴィッド(フランス)
エリザベート・ヴィジェ・ルブラン(フランス)
ドミニク・アングル(フランス)
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