美術史ワード

新表現主義

 1980年代に,アメリカ,西ドイツ,イタリアで顕著だった絵画の動向。具象的な主題を,強い筆致,対比的な色調でドラマティックに描くことを特徴とする。1960年代のミニマルアートやコンセプチュアルアートの反動として誕生した。当初「ニュー・ペインティング」と呼ばれていたが,ドイツやイタリアの同種の傾向も包含する言葉として「新表現主義」が使われるようになった。1910年代,20年代のドイツ表現主義,40年代と50年代の抽象表現主義など過去の絵画作品からの影響も受けている。作家としては,ジュリアン・シュナーベル,アンゼルム・キーファーらが知られる。


【関連する主な作家】
アンゼルム・キーファー(ドイツ)
サンドロ・キア(イタリア)
ジュリアン・シュナーベル(アメリカ)

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