美術史ワード
マニエリスム
盛期ルネサンスとバロックの過渡期に,イタリアを中心としてヨーロッパ全体で流行した芸術様式。イタリア語で「様式」や「手法」を意味する「マニエラ」という言葉に由来する。レオナルドやミケランジェロらの盛期ルネサンスの調和のとれた様式とは異なり,誇張された人体表現,派手な色彩,錯綜した空間表現など,非現実的な表現を特徴とする。マニエリスムの画家たちは,歪んだ尺度で描かれた人物画や,大胆な色彩を用いることによって絵に緊張感をもたせることに成功したが,後世の批評家からは気取った様式だとしてしばしば批判された。
【関連する主な作家】
ヤコポ・ダ・ポントルモ(イタリア)
パルミジャニーノ(イタリア)
ジョルジョ・ヴァザーリ(イタリア)
ジュゼッペ・アルチンボルド(イタリア)
エル・グレコ(ギリシャ,スペイン)
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