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ポスト印象派(ポスト印象主義)

 後期印象派(後期印象主義)ともいう。19世紀末から20世紀初頭のフランスで見られた,印象派以降の絵画様式とその画家たちのこと。主にセザンヌ,ゴッホ,ゴーギャンを指す。いずれも印象派とは異なる大画家で,後世に多大な影響をおよぼしたが,彼らが一緒に特定の美術運動を興したわけではない。むしろ印象派から影響を受けつつ独自の方向へ進んだ,印象派以後の新段階といえる。近年では,スーラやシニャックを代表として,点描画法を追究した新印象派を含めてポスト印象派(後期印象派)とよぶこともある。


【関連する主な作家】
ポール・セザンヌ(フランス)
ポール・ゴーギャン(フランス)
フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ)
ジョルジュ・スーラ(フランス)
ポール・シニャック(フランス)

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