美術史ワード
印象派(印象主義)
19世紀後半のパリに興った芸術運動,またそれに加わった画家たちの総称。光の効果の表現を追究するため,主に屋外での油彩制作を行った。また,パレットで絵の具を混ぜてから塗るのではなく,チューブから出したままの色を並置する筆触分割という手法で,自然の光を色彩に置き換えた。
彼らは,クールベを代表とするレアリスムやマネの革新的な仕事に感化され,身の回りの近代的な生活を主題として描いた。それゆえ,歴史画を重んじるフランスの美術アカデミーからは批判されたが,美術史上の大きな転換点となった。
【関連する主な作家】
カミーユ・ピサロ(フランス)
エドゥアール・マネ(フランス)
エドガー・ドガ(フランス)
アルフレッド・シスレー(フランス,イギリス)
クロード・モネ(フランス)
オーギュスト・ルノワール(フランス)
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