印象派(印象主義)
19世紀後半のフランス・パリで始まった美術運動およびそれに参加した画家たちの総称。光による色の微妙な変化を捉えようと、主に屋外で制作を行った。鮮やかな色の印象を表現するために、パレットで絵の具を混ぜてから塗るのではなく、チューブから出したままの色を配置する「筆触分割」の手法を用いたことも特徴の一つである。絵画はアトリエで入念に描くことが一般的であった当時の美術アカデミーからは批判されたものの、美術史上の大きな転換点となった。
ポプラ並木や睡蓮など同じモチーフを繰り返し描き、変化する光の表現を追求したクロード・モネや、屋外で集う人々の楽しげな様子を明るい色彩で捉えたオーギュスト・ルノワールらが代表的な作家。